介護アプリを使うときの情報セキュリティ

公開日:2026年08月10日 更新日:2026年10月14日 ブログ

介護の仕事では、利用者さんの健康状態や生活の様子など、個人情報を多く扱います。
最近では、記録や連絡をアプリで管理することが増え、情報共有がしやすくなりました。
しかし、便利な一方で、誤った操作や管理の仕方によって情報が外に漏れてしまう危険もあります。
「私はパソコンに詳しくないから大丈夫」と思っていても、スマートフォンで介護アプリを開くだけで、すでに“情報を扱っている”立場になります。
つまり、セキュリティは一部の職員だけの問題ではなく、全員が意識すべきことなのです。

 

〇パスワードは「鍵」と同じ

パスワードを他人と共有したり、メモを机に貼ったりしていませんか?
それは玄関の鍵を開けたまま出かけるのと同じです。
介護アプリにログインできるということは、利用者さんの大切な情報に直接アクセスできるということ。
複雑なパスワードを設定し、他のシステムと使い回さないようにしましょう。
また、スマートフォンを紛失した場合に備え、ロック画面にパスコードを設定することも重要です。
「二段階認証」に対応しているアプリであれば、できるだけ有効にしておくと安全性が高まります。
 

〇公共Wi-Fiの利用に注意

外出先で記録を確認したり、会議に参加したりするとき、無料Wi-Fiを使うことがあります。
しかし、公共のWi-Fiは通信内容が暗号化されていないことも多く、第三者に情報を盗み見られる危険があります。
利用者の記録や施設内の情報を扱うときは、なるべく施設や自宅の安全なネットワークを使うようにしましょう。
もしどうしても外出先で接続が必要な場合は、スマートフォンのテザリング(自分の通信を利用する機能)を使うと安心です。
 

〇写真や動画の扱いにも注意を

介護記録の中で、利用者さんの様子を写真で残すこともあります。
このとき、個人が特定できるような写真を誤ってSNSや個人のLINEグループなどに送ってしまうと、大きな問題につながります。
業務用のアプリ以外で写真を共有しないようにし、撮影した画像は業務終了後に削除しておくことが望ましい対応です。
また、私物スマホで写真を撮る場合は、プライベート写真と混ざらないようフォルダ分けして管理するのも良い工夫です。
 

〇メールやメッセージの添付ファイルにも注意

業務連絡や資料共有の際、添付ファイルを開く前に、送信元を必ず確認しましょう。
見覚えのないアドレスや、不自然な日本語のメールはウイルス感染の危険があります。
特に「請求書」「報告書」などの言葉が添えられていても、内容が不明な場合は開かず、管理者に相談してください。
 

〇セキュリティ意識は「チーム」で保つ

セキュリティ対策は、個人の努力だけでなく、チーム全体の意識も大切です。
「この操作で大丈夫かな?」「ここに入力していいのかな?」と迷ったときは、周りの職員や管理者にすぐ確認しましょう。
一人で判断せず、声をかけ合うことで、情報漏えいの多くは防げます。施設全体でルールを共有し、マニュアルを作っておくと安心です。
例えば「私物スマホでの撮影は控える」「パスワードは3か月ごとに変更する」など、明文化しておくと混乱を防げます。
 

〇安全な環境が信頼をつくる

介護の現場で守るべきものは、利用者さんの体だけではありません。
「情報を守ること」もまた、信頼関係の一部です。
便利なアプリを安心して使うためには、少しの注意とルールが欠かせません。
セキュリティの意識を日常の一部に取り入れることで、トラブルを未然に防ぎ、より信頼される職場づくりにつながります。
 
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