インターネット情報の信頼性を見抜く

公開日:2026年07月20日 更新日:2026年10月14日 ブログ

スマートフォンやパソコンで調べものをすると、健康や介護に関する情報がたくさん出てきます。
「このサプリで若返る」「たった3日で腰痛が治る」など、魅力的な言葉が並んでいると、つい信じたくなってしまうものです。
しかし、インターネット上には正しい情報もあれば、誤った内容や根拠のない広告も多く混ざっています。
特に、健康や医療に関する情報は、人の不安や希望につけ込んだ内容も少なくありません。
私たち介護職員が利用者さんやご家族と関わるとき、「ネットに書いてあった」と言われる場面もあるでしょう。
そんなときこそ、情報の“信頼性を見抜く目”が大切になります。

 

〇「誰が発信しているか」を確かめよう

まず最初に確認したいのは、その情報を「誰が発信しているのか」です。
個人のブログやSNS、広告目的のサイトは、必ずしも正確な内容とは限りません。
信頼できる情報源としては、以下のようなものがあります。

・行政機関(厚生労働省、消費者庁など)の公式サイト
・公的な研究機関や大学の医療系サイト
・医療法人・病院の公式ページ
・専門家による監修が明記されたサイト

これらのサイトには、データの出典や研究結果が明記されていることが多く、「なぜそう言えるのか」という根拠が示されています。
一方で、販売サイトや個人の口コミ中心のページは、宣伝の要素が強いことが多く、注意が必要です。
 

〇「根拠のある言葉」かどうかを見極める

「〇〇が必ず効く」「完全に治る」といった断定的な表現には要注意です。
科学的な情報では、たとえ効果が認められている場合でも、「多くの人に効果がみられた」「改善が期待できる」といった表現にとどまります。
また、「医師が推薦」「テレビで紹介」などの言葉も、根拠があいまいなまま使われているケースが多くあります。
もし、出典が書かれていない場合は、他の公的なサイトやニュースと照らし合わせて確認する習慣をつけましょう。
 

〇サプリや健康食品の情報に注意

介護の現場では、利用者さんやご家族から「このサプリを飲んでいいのかしら?」と相談を受けることもあります。
サプリメントは食品であり、薬ではありません。つまり、病気を治すための効果や効能をうたうことは本来できないはずです。
にもかかわらず、「認知症予防に効果あり」「関節の痛みが治る」といった宣伝文句が使われている商品も見かけます。
このような表現は、法律で禁止されている「誇大広告」にあたる可能性があります。
もし利用者さんから相談を受けた場合は、「まずは主治医や薬剤師に確認してからにしましょう」と伝えるのが安全です。
 

〇SNSの拡散情報にも気をつける

最近は、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSで健康情報が広がることも増えました。
短い文章や動画で分かりやすく伝えられる反面、誤った情報も早く広まる危険もあります。
たとえば「この食材を食べるとコロナにかからない」「一晩で体重が3キロ減る」など、話題性が高い情報ほど、事実確認がされていないことが多いです。
SNSで見た内容をそのまま信じるのではなく、必ず複数の信頼できるサイトで確認しましょう。
 

〇情報の「日付」も大切な判断材料

医療や介護の情報は、日々更新されています。
古い記事や何年も前の研究データをもとにした内容は、すでに新しい見解が出ている可能性があります。
記事の末尾に「更新日」や「公開日」が書かれている場合は、必ずチェックしましょう。
数年前の情報であれば、最新のものを調べ直すことをおすすめします。
 

〇正しい情報を伝えることも介護の一部

介護の現場では、利用者さんやご家族の健康に関する相談を受ける機会が多くあります。
その際に、「ネットで見たけど本当?」という質問に冷静に対応できることは、介護職員としての信頼にもつながります。
「ネットの情報にはいろいろありますから、公式な機関のページを一緒に見てみましょう」と声をかけるだけでも、安心感を与えられます。
私たちが「正しい情報を選ぶ力」を持つことは、自分自身を守るだけでなく、利用者さんの安全を守ることにもつながるのです。
 
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